ここからの建築|vol.8 森山茜「感覚を触発し、想像力を拡張する」

スクリーンショット 2013-04-03 10.34.25.png

dezain.netより
私たちRADが「dezain.net」さんと共同でお届けする若手建築家インタビューシリーズ「ここからの建築」は、 時間的未来「これから」をただ描くだけでなく、はたまた個々人の「これまで」を語りなおすだけでもなく、世界の時間的/空間的広がりに向かい合い、その第一歩目をどう踏み出すのかを、つまり「ここからの建築」を考えるという意識のもと、今後の活躍が期待される若手建築家たちに、それぞれが拠って立つ場所「ここ」がどこにどのようにあるのかを問いかけていきます。複数的な視点から現在がどう見え、どのような建築の姿を未来に向けて描いていけるのかを考えることが、このシリーズのねらいです。
バックナンバー「ここからの建築 – 若手建築家インタビュー」
vol.1 増田信吾+大坪克亘 「最適解からうまく回るという状態へ」
vol.2 岡部修三 「成り立ちを問い、仕組みをつくる」
vol.3 元木大輔「更新される価値観の中で日常に接続する」
vol.4 志岐豊「何をストックとするかという「視点」を持つ」
vol.5 田根剛「この場所にこの時代の文化をつくる」
vol.5 田根剛 追加インタビュー「新国立競技場コンペ案について」
vol.6 能作文徳+能作淳平「関係的な空間と建築の自由」
vol.7 金野千恵「建築の生命感から、生活の枠組みをデザインする」
今回は建築学科出身で現在スウェーデンを拠点に活動されているテキスタイルデザイナーの森山茜さんにお話を伺っています。京都工芸繊維大学在学中には建築設計学を専攻され、大学院在籍時にはオランダを拠点とするテキスタイル/ランドスケープデザイナーであるペトラ・ブレーゼの存在を知り、彼女のオフィスにてインターンを経験されます。その後スウェーデンはコンストファック芸術大学にてテキスタイルを追求され、現在では日本と海外とにわたり活動を行われています。
今回のインタビューは、「建築家」という存在を取らないながらも空間に多く影響を与えるデザイナーの立場から、森山さんが考え、実践される建築、建築家、そして使用者との関わり方について議論が進んでいきます。話題は広くは海外を拠点にする中で見えて来る地域差の問題や、実際にどのようなプロセスで制作が進むのか、というディテールにも及びます。制作、制作に至るプロセス、そして制作されたものにおいて、素材の性格をつかまえ、「他者の想像力に触れる」という森山さんのひとつの特徴を垣間見るようなインタビューとなりました。
RAD/S

REPORT|RESEARCH STORE HAMAMATSU

20130314_RSH report review.png
2013年1月19日から2月16日にかけて、京都/浜松を拠点とする建築組織RADと+ticが、遠州鉄道「新浜松」駅近く山下時計店ビル1Fを拠点に行った地域移動型短期滞在リサーチプロジェクト「RESEARCH STORE HAMAMATSU」とその成果物「ISSUE MAP」のレポートです。

RAD/S

RS|開催中】RESEARCH STORE HAMAMATSU開催

RSH_20130115|チラシ.jpg

私たちRADは浜松の建築組織+ticと恊働して、2013年1月より1ヶ月間浜松を拠点にして「RESEARCH STORE HAMAMATSU」を行います。この「RESEARCH STORE」プロジェクトは、全国の地域を移動する期間限定の滞在型リサーチ・プロジェクトです。

RESEARCH STORE HAMAMATSU
会期:2013年1月19日(土)- 2月16日(土)(月火休 12:00 – 20:00) 
会場:山下時計店ビル1階(浜松市中区鍛冶町1-43)
主催:+tic、RAD
助成:みんなのはままつ創造プロジェクト
協力:浜松まちなかにぎわい協議会
URL:http://www.reserch-store.net
連絡先:info@radlab.info

前回:RESEARCH STORE FUKUOKA
前回のRESEARCH STOREは福岡は平尾にあるスペース「FUCA」を拠点とし、地域の人、物、場所、出来事と関わっていきました。以下はそのときのレポートです。
RSF report review.png
RESEARCH STORE HAMAMATSUでは何をするのか
RESEARCH STOREで目指していることは「地域の課題を通して、その地域のひとつの見方を提供する」ことにあります。ある都市の「魅力」や「見所」を伝えるためのウェブサイトやパンフレット等、地域のための入り口は数多く存在していますが、その中で「地域を見るためのまた別の入り口」を提供したいと思っています。
今回は、
1】地域における/地域のための研究や活動
2】地域に暮らす人/訪れた人たちの疑問や意見
3】地域を描く統計データ、また地域を伝える各種メディア
こうした情報をデータベース化し、地理的なきっかけを通してそれらを結び合わせます。
具体的にどういうアウトプットを考えているのか?
「地域の課題(私たちは「ソーシャル・イシュー」と呼んでいます)」に着目して地域のデータベースをつくり、それを地理的なきっかけを通じてそれらを結び合わせる。これを持って「地域の見方」を提供しようというのが、私たちの考えていることですが、その具体的な事例として、「ISSUE MAP」というものをつくっていきます。
具体的な会期中のプログラムについては追ってお知らせしていきます!
RAD/S

REPORT|RESEARCH STORE FUKUOKA

RSF report review.png

2012年4月20日から5月13日にかけて、RAD – Research for Architectural Domainが福岡は平尾にあるアートスペースFUCAを拠点に行った、地域移動型短期滞在リサーチプロジェクト「RESEARCH STORE FUKUOKA」のレポートです。
RAD/S

KURAKATA JUKUに参加しました

2011年12月13日、大阪はde sign deにて「KURAKATA JUKU 3」に参加しました。

for web_1.jpg

全ての写真:中之島デザインミュージアム de sign de >

まず倉方さんからこの会の説明と僕らのご紹介、その後「建築家が社会にもっとできること」という倉方塾全体の問いかけに応答した形で約1時間、プレゼンテーションを行いました。これまでに行ってきたことの一部を紹介しながら、プロジェクトの相関図をお見せして僕らの「リサーチ」対象がどういう方向を向いているのか、一歩引いた目線からすこしまとめてお話しました。
for web_2.jpg

多くの方々にお越しいただきました、どうもありがとうございます
後半の倉方さんとのお話&質疑応答では様々なご意見をいただくことができました。プレゼンをしても割とスルーされることが多かったので幸いです。具体的には、様々な活動を行ってはいるが、しかるべきアウトプットがなされていないのではないか、RADにおける「リサーチ」という枠組を再編集すべきではないか、また、「リサーチ」という言葉よりもっと適当な語があるのではないか、というご意見。方や対照的に、活動を「編集しない」ということによる出会いをこそ大切にすべきではないか、というご意見。はたまた、西洋的な「主体性の論理」から見ると不可解な活動だけど、東洋的な「場の論理」から見ると分かってくるような気がする、というご意見もいただきました。
for web_3.jpg
倉方さんとの対話&質疑応答
いただいたご意見のどれを採るというものでもないと思いますが、僕らとしては主体性の論理よりも固有性の論理を重視しながら活動を行っていけたらと考えています。僕らが「建てるだけではなく、建築/家に可能なこと」を意識するのは、特定の個性による主体的な「建てる」という行為だけで建築がとらえられていいんだろうか、という疑問があるからです。僕らとしては、むしろ「誰(どこ)でもいいんだけど、でもその人(場所)にしかない能力がうまく発揮される」ような状況が実現できないか、と考えています。もちろんこれは力点のバランスの問題だと思いますが、目指していきたいのは、そうした「固有性の論理」を媒介する役割です。設計でも建設でもアウトプットでもなく「リサーチ」を標榜するのは、そうした姿勢を示したいという意図も少しあります。
その方向性をしっかりとお伝えしていくために、活動の枠組、ならびに「リサーチ」という姿勢とその言葉自体を繰り返し見直しながら、状況の見通しをよくしたいと考えています。呼んでくださった倉方さん、聞きにきてくださった皆様、本当にどうもありがとうございました。
RAD / S

「RE03 CITY LAB」参加しました

CITYLAB01.jpg
浜松駅から近い立体駐車場併設のビルにあるmachinoba内にて。とてもいいサイズの空間です

2011年11月18日、浜松machinobaで開催されたuntenorさん主催「RE03 Citylab」に参加させてもらいました。

まず、浜松中心市街地に「クリエイティヴセンター」をつくるというプロジェクトが現在進行中です、というお話からスタート。このとき、いわゆる「ハコモノ」という解以外にどんな提案がだせるんだろうか? これを「人/場所/出来事」に焦点化しながらリサーチして具体的な提案につなげていこう、というのが「CITY LAB」プロジェクトのおおまかなアウトライン。
untenorさんからの概説の後には具体的なリサーチの発表。「研究生」と呼ばれる参加者のみなさんからリサーチの途中経過についてのプレゼンがありました。自分を中心とした人物/場所/出来事の相関図制作がひとつ、もうひとつが全国の先行事例研究。この二本立て。前者は浜松という地域における人的物的文化的リソースを土地の人の目線から固有名に焦点を絞りつつ可視化すること、後者はクリエイティヴセンターをつくるというねらいが「建物を建てる」に帰着しないために具体的事例の洗い出しとその出来事の構造を考えることで「センター」という考え方自体を相対化するというねらいがありそうです。発表を聞いたところ、それぞれはそれぞれの作業自体が目的化しがちだなと感じたので、リサーチそのものの目的を例えば「浜松という地域の固有性の洗い出し」等としたり、固有名にタグをつけたりすることでもう少し集積したときの情報が有用になり、具体的な提案にも接続しやすのではと思いました。

続きを読む

openlab.14|日埜直彦さんと篠原雅武さんと「都市とスラム」についてお話しましょう

openlab.14
日時:2011年11月27日(日)15:00-終了しました
場所:radlab.604-8005 京都市中京区恵比須町531-13 3F
ゲスト:日埜直彦さん、篠原雅武さん
※入場料や予約は特にいりません。飲み物食べ物ご持参OKです!

建築雑誌「未来のスラム」.jpeg
『建築雑誌』2011年1月号「未来のスラム」特集 表紙
2011年11月27日の日曜日、15時よりradlabのドアを開けておきます。今回お越しいただくのは、『建築雑誌』「未来のスラム」特集の編集に携わられ、最近では近代都市計画を見直し「これから起こる」都市計画を考えるための世界を巡る展覧会「Struggling Cities」企画監修もつとめる建築家の日埜直彦さんと、世界中で起こるスラムによる都市化を巡る黙示録的著作マイク・デイヴィス『スラムの惑星』の翻訳、また最近では加藤政洋さんによる書評(10+1 website「空間論的思考の現在──篠原雅武『空間のために』から」)も記憶に新しい『空間のために』の著者篠原雅武さんのお二人です。ご都合がつく方は是非ご一緒しましょう。
なお、今回はお二人にお話していただく、というよりも、お二人を囲んでみなさんでお話していきましょう、という会です。話のきっかけとして日埜さんによる「都市とスラム」をめぐるレクチャーを予定しています。世界的な都市化の波の中でスラムは現在どのようなものとしてとらえられ、その改善策にはどのようなアプローチが取られその実行力はいかほどか、そもそも「スラム」とはどのようなものであるかといった点をさらいつつ、その上で日本の現状に目を移しながら、私たちが持ち、慣れ親しんできた都市観について問題提起を投げかけていただきます。「未来のスラム」以降のお話です。
「スラムは身近なところにすでに生まれている」という篠原さんのメッセージを引くまでもなく、今最も考えるべきトピックのひとつだと思います。みなさんでざっくばらんにお話していきましょう。ぜひご関心のある方、お知り合いご友人をお誘い合わせの上お越し下さい。